iアプリは多くのソフトが100円で販売されています。無料アプリでも優れたソフトが多くあります。パソコンの時代にはソフトウェアが100円で購入できるとは考えられませんでした。全世界への圧倒的な販売数量がこのような低価格でのソフトウェアの販売を可能にしているのでしょう。
更にiアプリではアップグレードが無料です。
これまではアプリケーションが一つヒットすれば、そのアップグレードで経営が成り立っていたソフトウェア開発会社にとってこれは大変な打撃となります。有力な収入源を立たれることになり存立基盤さえ危うくなります。
と言ってアップグレードを怠れば競合ソフトに負けてしまうので、ひたすらアプリの改良に努力をして評価を高め、新たな顧客の開拓をしなければなりません。新規の顧客は無尽蔵にいると言っても良いほどなのは救いなのですが。
又は、新しいジャンルのソフトを開拓して収益とんなるソフトの開発努力も期待できます。
開発経験を活かせる有利さが有るとはいえ、ユーザーの目にとまるのは容易な事ではないでしょう。iアプリは1日に300本が発売されているのですから。開発ベンダーにとってはこれも大きなリスクとなります。
このようなソフトウェア開発のパラダイム変化はスマホのアプリだけでなく、パソコン用のソフトウェアにも影響が及んでいます。
Adobe社のPhotoshopやIllustratorのような有力なパソコン用ソフトウェアも単体販売からクラウドサービスへと大きく舵を切りました。
Windows8の迷走もこのようなパラダイム変化に対応しきれなくなった結果ではないでしょうか?